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人はなぜ、静かに離れていくのか ― メンタル不調・静かな退職・指示待ち社員、そして突然の離職

人はなぜ、静かに離れていくのか

最近、職場でこんな変化を感じることはないでしょうか。

メンタル不調で休職する社員が出てきた。

静かな退職のような状態が見られる。

指示を出せば動くが、自分からは動かない。

一つひとつは別の問題に見えます。

しかし、背景には共通する点があります。

会社が一番困るのは「突然の離職」

こうした変化は、会社にとっては見えにくい問題かもしれません。

しかし、経営の現場で一番困るのは、

ある日突然、「辞めます」と言われることではないでしょうか。

実際には、突然の離職の前に、

こうした変化が静かに現れているケースも少なくありません。

退職する理由を、追求していますか

退職する理由を、きちんと追求しているでしょうか。

退職者はたいてい、

「一身上の都合」

「キャリアアップ」

といった、角の立たない理由を口にします。

でも、それが本当の理由でしょうか。

本音をそのまま伝える人は、ほとんどいません。

言っても変わらないと思っているか、

これ以上波風を立てたくないだけかもしれません。

職場の問題として考える

メンタル不調も、静かな退職も、指示待ちの状態も、

個人の能力や意欲の問題として受け取られがちです。

しかし多くの場合、

職場の構造や雰囲気、関わり方が影響していると考えられます。

人は、安心できない環境では力を出しにくくなります。

評価されるか分からない環境では、新しいことに挑戦しづらくなります。

人権経営を土台に考える

ここで、人権経営という視点を加えてみます。

人権経営というと、

「大企業の話」「コンプライアンスの話」

と感じられるかもしれません。

しかし本質は、もっと身近なところにあります。

否定されないこと。

理不尽に扱われないこと。

安心して意見を言えること。

こうした状態が守られていて、

はじめて人は仕事に向き合いやすくなります。

健康経営・幸福経営が機能する前提

近年、健康経営や幸福経営への関心が高まっています。

ただし、順番を間違えると、

制度だけが先行してしまうことがあります。

人権が十分に守られていない職場では、

健康経営も、幸福経営も、

本来の力を発揮しにくくなります。

安心して存在できること。

無理なく働けること。

その先に、力を発揮できる状態があります。

離職は「職場の問題」が表に出た結果

離職の原因が、必ずしも職場の問題とは限りません。
結婚や出産、配偶者の転勤など、職場とは直接関係のない理由で、退職を選ぶ人もいます。

また、「本当にやりたいことが見つかった」「新しい挑戦をしたい」といった、前向きな転職もあります。

一方で、日々の大半の時間を過ごす職場で、

居心地がよく、認められていると感じ、
自分の力を発揮できている環境にあるとしたら、
人はそう簡単に職場を離れるでしょうか。

一人の離職であれば、個別の事情かもしれません。
しかし、二人、三人と離職が続く場合には、
職場で起きていることが、何らかの形で表に出てきている可能性も考えられます。

離職という「結果」だけを見るのではなく、
その決断に至るまでに、職場の構造や雰囲気、関わり方に
見直す余地がなかったかを振り返ってみることには、
十分な価値があるのではないでしょうか。

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